大切な家族を守るために、住宅用火災警報器の点検は欠かせません。
いつ起こるか分からない火災から身を守るためには、日頃から備えておくことが重要です。
今回は、住宅用火災警報器の点検方法や交換時期、設置場所、種類などについて、分かりやすくご紹介します。
住宅用火災警報器の点検・交換方法を解説!
点検方法のステップバイステップ
住宅用火災警報器の点検は、定期的に行うことで、いざという時にきちんと作動するかどうかを確認できます。
点検は、大きく分けて「動作確認」と「外観確認」の2つのステップで行いましょう。
1: 動作確認:
多くの住宅用火災警報器には、テストボタン(または引きひも)が搭載されています。
このボタンを押す(またはひもを引く)ことで、警報器が正常に作動するかを確認できます。
警報音が鳴り、作動ランプが点灯または点滅すれば正常です。
機種によって音やランプの点滅パターンが異なるため、取扱説明書をよく確認しましょう。
音声警報タイプの場合は、「ピッ、正常です。」といった音声メッセージが流れるものもあります。
もし、警報音が鳴らなかったり、ランプが点灯・点滅しなかった場合は、電池切れや故障の可能性があります。
2: 外観確認:
動作確認と併せて、警報器の外観も確認しましょう。
ホコリやクモの巣がたまっていないか、破損がないかなどをチェックします。
感知部にホコリなどが付着していると、煙を感知しにくくなる可能性があります。
掃除機や柔らかい布で丁寧に清掃しましょう。
3: 点検頻度:
動作確認は、月に1回程度行うことをお勧めします。
外観確認は、半年に1回程度行うと良いでしょう。
交換時期の見極め方と手順
住宅用火災警報器の交換時期は、大きく分けて「電池交換」と「本体交換」の2つがあります。
1: 電池交換:
電池式警報器を使用している場合は、電池の寿命に注意が必要です。
多くの警報器は、電池寿命が近づくと、警報音やランプの点滅で知らせてくれます。
取扱説明書に記載されている推奨交換時期に従い、電池を交換しましょう。
一般的に、電池の寿命は約10年とされています。
2: 本体交換:
警報器本体の寿命は、機種によって異なりますが、多くのメーカーが10年を目安に交換を推奨しています。
警報器本体に交換時期が記載されている場合は、その時期を目安に交換しましょう。
また、10年以上使用している場合や、動作確認で異常が見られた場合は、早めに交換することをお勧めします。
3: 交換手順:
警報器の交換は、機種によって手順が異なります。
必ず取扱説明書をよく読んでから交換作業を行いましょう。
無理な交換は危険なため、専門業者に依頼することも検討しましょう。
よくある質問と回答
Q1:火災警報器の種類は何種類ありますか?
A1:大きく分けて「煙式」と「熱式」の2種類があります。
煙式は煙を感知し、熱式は熱を感知します。
一般的には煙式が広く普及しており、寝室や階段などに設置するのが適切です。
Q2:設置義務はどこまでありますか?
A2:消防法により、住宅に住宅用火災警報器を設置することが義務付けられています。
具体的には、寝室、階段、廊下などに設置する必要があります。
各市町村の条例で、設置場所や種類、設置数などが定められていますので、お住まいの地域の条例を確認しましょう。
Q3:一酸化炭素警報器の設置は必要ですか?
A3:一酸化炭素中毒を防ぐためにも、一酸化炭素警報器の設置を強く推奨します。
特に、ガスコンロや石油ストーブを使用する家庭では、設置が重要です。
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設置場所と種類について
住宅用火災警報器の設置場所は、消防法および各市町村の条例によって定められています。
一般的には、寝室、階段、廊下などに設置することが義務付けられています。
7平方メートル以上の部屋が5部屋以上ある階には、廊下にも設置する必要があります。
設置する際には、煙や熱が感知しやすい場所に設置することが重要です。
種類は、煙を感知する「煙式」と熱を感知する「熱式」があります。
煙式は、初期段階の火災を感知するのに優れており、寝室などには煙式が推奨されています。
熱式は、煙が少ない火災や、高温になる火災に適しています。
台所などでは、熱式が適している場合もあります。
法律と条例に基づいた設置義務
2004年の消防法改正により、住宅用火災警報器の設置が義務化されました。
新築住宅は2006年6月1日から、既存住宅は2008年6月1日から順次義務化されました。
設置義務の対象となるのは、住宅の寝室、階段、廊下などです。
設置場所や種類、設置数などは、お住まいの地域の条例によって異なりますので、必ずご確認ください。
義務を怠ると、罰則が科せられる可能性があります。
一酸化炭素警報器の設置推奨
一酸化炭素は、無色無臭の気体で、燃焼時に発生します。
一酸化炭素中毒は、気づかないうちに命を落とす危険性があるため、一酸化炭素警報器の設置が強く推奨されています。
特に、ガス機器を使用する家庭では、一酸化炭素警報器の設置を検討しましょう。
まとめ
住宅用火災警報器の点検は、家族の生命と財産を守る上で非常に重要な行為です。
今回はご紹介した点検方法や交換時期などを参考に、定期的な点検を行いましょう。
少しでも異常を感じた場合は、すぐに専門業者に相談することをお勧めします。
小さな点検が、大きな安心につながります。
全国建物保全協会では、建物保全士が適切な建物の維持管理を行う「マイホーム検」を通じ、長く安心して暮らせるように適切な定期点検を推奨する活動をしております。
施主様のマイホームでの暮らしを守る活動を是非「マイホーム検」をご検討ください。