NEWS

住宅の10年点検って必要なの?確認しておくべきポイントとは!

2023.02.27
住宅の点検は、定期的に行うことで経年劣化や災害被害を抑えられます。
しかし、どのくらいの頻度で行えば良いかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、住宅の「10年点検」について、その必要性を解説します。

□10年点検は必要?定期的なメンテナンスをしよう!



住宅を購入してからは、定期的に点検を行うのが一般的です。
1年点検、2年点検、5年点検など、名前のついた定期点検は他にもあり、10年点検が初めての点検だという方は、お早めに点検することをおすすめします。


1年点検や2年点検では、初期不良を確認するような作業が行われることが多いです。
それに対し、5年点検や10年点検では、新築時には見られなかった不具合や劣化症状を確認することが多いです。


住宅の引渡しから10年が近づいたら、10年保証の期限切れを気にかけた方が良いでしょう。
住宅には、引渡しから10年間は「瑕疵担保責任」というものが義務付けられており、これを10年保証といいます。


住宅の売主や建築業者には、住宅において「構造耐力上重要な部分」や「雨水の侵入を防ぐ部分」に瑕疵が見つかった場合、それらの補償責任を負う義務があるのです。


これらの瑕疵を引渡しから10年経過した後に見つけても、売主や建築業者に補修してもらえなくなってしまいます。
そのため、保証が切れる前に住宅の点検を行い、瑕疵担保責任の対象になる問題点を見つけておくことが、10年点検の最大の必要性なのです。

□点検する際に確認しておくべきポイントを屋外・屋内別に解説!



1.外壁塗装


外壁塗装は、住宅の外観デザインだと捉えられるかもしれませんが、防水の観点からもとても大切なのです。
メンテナンス費用は100万円前後が目安といわれています。
使用する塗料の量や種類によって金額は変動します。


2.雨樋


住宅に降り注ぐ雨水を地面に流すための雨樋は、定期的な点検が必要な箇所です。
修繕費用は5万円前後が相場です。


3.給湯設備


給湯設備の点検やメンテナンスも併せて行うことをおすすめします。
エコキュートのような省エネ給湯器の耐用年数は15年ほどが一般的なので、期限が近づいたら定期的にメンテナンスを行いましょう。
10万円から80万円がかかる費用の相場です。


4.水まわり


日常生活で毎日使う水まわりは、定期点検が必要です。
メンテナンス費用は10万円前後のことが多いです。


5.住宅内部の建具
ほこりを取ったり水拭きしておいたりなど日常的なメンテナンスに加え、他のポイントと併せて点検を行いましょう。
修繕費用は5万円前後が相場です。


6.床材


無垢材以外を使用した床材の場合は、点検が必要です。
畳やフローリングなどに問題がないか点検し、必要があれば傷んだ箇所を修繕します。
特に問題がない場合は、ほとんど費用はかかりませんが、点検の際は10万円から20万円と想定しておくと良いでしょう。


7.ベランダ


ベランダがある場合、ベランダのウレタン防水やFRP防水、シート防水などを点検しましょう。
点検を怠ってしまうと、水漏れや水たまり、排水口のつまりなどに繋がってしまいます。
費用の目安は15万円ほどです。

□まとめ



10年点検は、瑕疵担保責任の保証期間が終了する前に、対象となる問題点を見つけておくために行うことを強くおすすめします。
10年保証だけでなく、家を建ててから1年・2年・5年のタイミングで定期点検をしておくことで、よりきづきやすくなるでしょう。
また、点検の際は、紹介した7つのポイントに注意しておきましょう。

全国建物保全協会では、建物保全士が適切な建物の維持管理を行う「マイホーム検」を通じ、長く安心して暮らせるように適切な定期点検を推奨する活動をしております。
施主様のマイホームでの暮らしを守る活動を是非ご覧ください。