新築の家を建てるから、保証はしっかりしたものを選びたいですよね。
しかし、新築住宅の保証の種類や内容、期間について把握するのが難しいと感じている方もいらっしゃるでしょう。
今回は、新築住宅の購入で受けられる保証の種類や保証内容、期間について解説します。
□新築住宅に対する保証の種類について
新築住宅の保証は大きく「基礎」と「内装・建具」の2種類に分けられます。
この保証範囲の違いは、新築住宅の保証においてとても重要なので覚えておきましょう。
「基礎」とは、柱や梁など住宅を支える部分のことで、「内装・建具」とは、壁紙クロスやキッチン設備などを指します。
新築住宅の保証を検討する際には、記載されている保証がどちらを対象にしているか確認しておきましょう。
・瑕疵担保責任
新築住宅の保証の中で、最も大きな金額を占めるのが「瑕疵担保責任保証」です。
これは、「住まいに問題があった場合に、施工会社に一定金額まで補償してもらえる」というものです。
瑕疵担保責任保証でカバーしてもらえるのは、あくまでも「基礎」部分の初期不良に対してだけです。
故意に家を傷つけた場合や、内装・建具は保証対象とならないので、注意しましょう。
□新築住宅の保証内容と期間について
新築住宅の保証について、法律に基づいた保証期間は10年間と定められています。
保証の対象となるのは、住宅の構造部の瑕疵です。
構造部とは、土台や基礎・柱など、「構造耐力上重要な部分」や、屋根や外壁のような「雨水の侵入を防止する部分」が該当します。
2020年4月の民法改正からは、それまでの「瑕疵担保責任」に代わり、「契約不適合責任」が課されるようになりました。
瑕疵担保責任では、瑕疵、すなわち買い手側が注意して探しても見つからなかった欠陥部分のみが対象でした。
それに対し、契約不適合責任では、不具合だけでなく、契約通りの性能や品質を提供できなかった部分の責任を追及することができるようになりました。
売り手側の責任範囲が広がって、買い手にとって安心できる補償内容になりましたが、買い手も注意するべき点があります。
それは、保証期間と内容についてです。
契約不適合責任についても、保証内容に記載されていないことは請求できません。
自分でしっかり保証内容を確認しておくことや、定期的にマイホームの点検をして経年劣化や災害事故を把握しておく必要があります。
全国建物保全協議会は新しい建物の維持管理の形、「マイホーム検」をお勧めします。
□まとめ
新築住宅の保証は、大きく「基礎」と「内装・建具」に分けられます。
保証内容と保証期間について、自分でしっかり把握しておくと良いでしょう。
また、定期的にマイホームを点検しておくことで、経年劣化や災害事故を防げます。
全国建物保全協会では、建物保全士が適切な建物の維持管理を行う「
マイホーム検」を通じ、長く安心して暮らせるように適切な定期点検を推奨する活動をしております。
施主様のマイホームでの暮らしを守る活動を是非ご覧ください。