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新築住宅の10年保証とは?延長にかかる費用を解説!

2023.03.13
住宅は人生で大きな買い物なので、なるべく保障してもらいたいですよね。
しかし、保証内容や保証期間について、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、新築住宅の10年保証について、保証期間を延長する費用と併せて解説します。

□新築住宅の10年保証とは?

「10年保証」とは、その名前の通り、10年間住宅に瑕疵があったときに、補修対応を売主や建築業者に対して義務付けている責任のことです。
これを「瑕疵担保責任」といいます。
瑕疵とは、「住宅が備えているべき通常の機能や、契約内容で定められた機能が果たされていない欠陥や不具合」のことをいいます。


また、この「10年」という期間は、住宅の引渡しが開始のタイミングとなります。
建売住宅であれば、売主から買主へ引渡したタイミングから、注文住宅であれば建築業者から施主へ引き渡しのタイミングから計算されます。
10年を過ぎてしまうと、売主や建築業者に保証の履行を求めても対応してもらえない場合が多いので、注意が必要です。


10年保証は、住宅品確法という法律で義務付けられているものなので、これを売主や建築業者が拒否することは不可能です。
契約書で明記していなくても、保証する義務が発生します。


・保証部分


10年保証は、なんでも保証してくれるわけではありません。
保証の対象になるのは、「構造耐力上重要な部分」「雨水の侵入を防ぐ部分」です。


例えば、構造耐力上重要な部分には、以下のものが挙げられます。
・基礎
・土台
・柱
・斜材
・床


雨水の侵入を防ぐ部分は、以下のものが挙げられます。
・屋根
・外壁
・開口部

□保証期間を延長するためにかかる費用について


10年の保証期間が終了するタイミングで、保証期間を延長するかどうかを決定します。
保険の限度額は、かける保険金で変動します。
500万円、1000万円、2000万円の3つの金額から選ぶことができ、一般的には新築時と同じ2000万円で設定することが多いです。


この際の保険費用は、調査費用や延長保証料と併せて、10万円から14万円ほどが相場となっています。
この金額は建物の大きさによっても変動するので、あらかじめ確認しておきましょう。

□まとめ

10年保証とは、住宅に瑕疵が見つかったときに、住宅の引渡しから10年間は補償対応を売主や建築業者に義務付けているというものです。
保証の対象となるのは、「構造耐力上重要な部分」と「雨水の侵入を防ぐ部分」の2つです。


保証期間を延長するときには、10万円から14万円ほどの費用がかかることも併せて把握しておきましょう。

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