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混同しやすい保証金と担保の違いとは?責任とリスクを解明!

2024.05.20
お金を借りて支払いを行う際、多くの人が困惑するのが「担保」と「保証」の違いです。 特に住宅ローンやビジネスローンを検討する場合、これらの概念は避けて通れません。 では、担保と保証にはどのような違いがあり、各々が金融契約においてどのような役割を果たすのでしょうか。 この記事では、担保と保証の基本的な違いと、それぞれに関連するリスクについて解説します。

□担保と保証とは何か?その違いを解説!


*担保とは?


担保とは、債務者が債務を履行できない場合に備え、あらかじめ設定された資産で債権の弁済を確保する手段です。 これには主に2つのタイプが存在します。 1つは物的担保、もう1つは人的担保(保証)です。

1:物的担保


物的担保とは、特定の物や権利といった財産によって債権を担保するものです。 例えば、不動産を担保にしてローンを組む場合、債務者が返済できなくなった際にはその不動産を売却し、借入金を返済するのが一般的な流れです。 物的担保には抵当権や質権、譲渡担保などが含まれます。

2:人的担保


人的担保とは、債務者以外の第三者が債務を履行することを約束する契約です。 これには保証や連帯債務が含まれ、特に連帯保証人の場合、債務者が返済不能になった場合に、その責任を負うことになります。 物的担保と人的担保の主な違いは、返済の責任の所在にあります。 物的担保の場合、特定の財産が直接的な返済手段となるのに対し、人的担保では保証人が直接的な責任を負います。 同じ担保でも、タイプが違うと責任の所在が違うことを理解しておきましょう。

*保証とは?


保証とは、債務者が債務を履行しなかった場合に、債務者に代わり、債務を履行する義務を背負うことを指します。 そして、債務履行の義務を負う約束を、保証契約といいます。 保証には、連帯保証と単純保証の2タイプに分けられます。

1:連帯保証


連帯保証は、保証人が本来の債務者と連帯して、債務を保証することを指します。 催告の抗弁権といった抵抗する手段はなく、債権者から求められれば、直ちに返済責任を負わなければなりません。

2:単純保証


連帯保証とは異なり、本来の債務者の債務を、債権者に対して保証することを単純保証といいます。 こちらは、催告の抗弁権矢検索の抗弁権といった権利を有しています。

□連帯保証人の重責!リスクと責任


連帯保証人は、債務者が返済不能になった場合に債務を全額負う責任があります。 これは非常に重い責任であり、事前にリスクを十分に理解しておくことが重要です。 担保提供者は、具体的な財産を担保に提供しますが、直接的な返済義務は持ちません。 一方、連帯保証人は債務そのものの返済義務を負うため、リスクが大きくなります。 金融決定を行う際、特に連帯保証人を立てるケースでは、そのリスクと責任を正確に理解し、判断を下すようにしましょう。

□まとめ


金融契約において重要な要素である担保と保証。 違いとそれに伴うリスクを理解することで、慎重に金融決定を行うようにしましょう。 担保は特定の財産に依存する一方、人的担保(特に連帯保証人)はより直接的な責任を伴います。 これらの点を踏まえた上で、各自の状況に最適な選択を行うことが、安全な金融計画の基盤の第一歩です。




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