日常的に使われる「保証」「保障」「補償」という言葉の違いを正確に理解し、適切に使用することは、意外と難しいものです。
これらの言葉は似ているようでいて、その意味や使い方には重要な違いがあります。
新築住宅を購入する際にもでてくる重要な言葉ですので、しっかりと理解しておくことが重要です。
この記事では、「保証」の定義と具体的な使用例、新築住宅の保証について解説します。
□使用できないことを防止!保証・保障・補償の基本的な違いを理解
「保証」「保障」「補償」は、すべて同じ「ほしょう」と読みますが、その意味するところは異なります。
*保証は「責任を請けること」
保証は、製品やサービスが約束された条件や品質を満たしていることを請け負う行為です。
例えば、家電製品の保証書は、製品が特定の期間内に故障した場合に修理または交換を保証するものです。
これは、消費者に対して製品の品質に対する信頼性を確保するための手段ともいえます。
*保障は「安全や権利を守ること」
保障は、個人や集団の安全や権利を守るための措置を指します。
社会保障や安全保障など、保障の用例は主に個人の生活基盤や国家レベルの安全を示す文脈で使用されます。
これは、特定のリスクから保護することを約束する行為と解釈できます。
*補償は「損失を埋め合わせること」
補償は、何らかの事故や災害で損害を受けた際に、その損失を埋め合わせる行為です。
自動車保険の事故補償などが具体例です。
補償は、発生した損害に対して金銭的な補填を行い、元の状態に戻すことを目的としています。
□新築住宅の保証を完全理解!
新築住宅を購入する際には、様々な保証がついてくることが多いですが、それらの内容を正確に理解することが極めて重要です。
ここでは、新築住宅における保証の種類とその重要性について見ていきましょう。
1:法定保証とは何か?
新築住宅には「瑕疵担保責任保証」と呼ばれる、法律に基づく保証が存在します。
この保証は、住宅が基本的な機能を備えていることを保証するもので、主に建物の基礎や構造に関連する部分が対象です。
もし瑕疵があった場合、建築会社は無償で修正する義務があります。
2:ハウスメーカーの独自保証
多くのハウスメーカーでは、法律に基づく保証に加えて、独自の保証を提供しています。
これには、内装や設備の初期不良に対する対応が含まれることが多く、例えば、壁紙の剥がれや設備の故障に対しても保証期間内であれば無償で修理が受けられます。
これらの保証は、購入者にとって大きな安心材料です。
□まとめ
この記事では、「保証」「保障」「補償」という三つの言葉の意味の違いと、新築住宅の保証内容について解説しました。
正しい言葉の理解は、日常生活だけでなくビジネスシーンにおいても非常に重要です。
特に新築住宅の保証に関しては、その内容をしっかりと把握し、必要に応じて適切な対応を取ることが求められます。
しっかりと保証について理解しておくことで、購入後安心して暮らせる家を選びましょう。
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