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隣の家が火事!自分の家の被害・保証はどうなる?

2025.02.20
隣家の火災、想像しただけでも不安ですよね。
もしも隣家が火事になったら、自分の家は大丈夫なのか。
被害が出たらどうすればいいの。
そして、保証は受けられるの。
多くの住宅所有者が抱くこれらの疑問にお答えします。
今回は、隣家の火災による自宅への被害と、その際の保証について、分かりやすく解説します。

隣家の火災による損害と火災保険の役割

失火責任法と賠償請求の可能性

隣家の火災で自分の家が被害を受けた場合、まず気になるのは賠償請求です。 しかし、日本の「失火責任法」では、火元に故意または重大な過失がない限り、損害賠償請求は難しいとされています。 重大な過失とは、例えば、天ぷら油を放置したまま離れたり、タバコの火をきちんと消さずにゴミ箱に捨てたりといった、一般的に考えられる注意を著しく欠いた行為を指します。 隣家が火事を起こしたとしても、重大な過失がなければ、賠償請求はできないケースがほとんどです。 これは、明治時代に制定された法律で、当時多く存在した木造家屋密集地での火災において、過大な賠償責任を負わせることを防ぐ目的で設けられました。 現代においても、この法律は維持されています。

火災保険による補償内容と範囲

では、隣家の火災による被害は、どうすれば補償されるのでしょうか? 答えは、火災保険です。 火災保険は、自分の家が火災で被害を受けた場合だけでなく、隣家からの延焼などによる被害もカバーする可能性があります。 具体的には、建物への損害(修理費用、再建費用)、家財への損害(家具、家電などの修理、買い替え費用)、そして消火活動による二次被害(水害など)も補償対象となる場合があります。 ただし、保険会社の契約内容や、補償範囲によって異なりますので、契約前にしっかりと確認することが大切です。 保険証券や、保険会社に問い合わせて、補償内容をしっかり把握しておきましょう。

火災保険加入の重要性と選び方

隣家の火災による被害は、高額になる可能性があります。 建物の修理や再建、家財の買い替えなど、多額の費用がかかるケースも少なくありません。 そのため、火災保険への加入は、住宅所有者にとって非常に重要です。 火災保険を選ぶ際には、補償内容、保険料、保険会社の信頼性などを考慮する必要があります。 自分のニーズに合った保険を選ぶことが大切です。 インターネットで比較サイトを利用したり、保険代理店に相談したりすることで、最適なプランを見つけることができます。 加入する際には、補償内容をしっかりと確認し、疑問点があれば保険会社に質問するようにしましょう。

火事・隣の家・保証に関するよくある質問と解決策

消火活動による損害の補償

消火活動に伴う損害、例えば消火活動で家が水浸しになった場合などは、火災保険で補償される場合があります。 ただし、これも保険契約の内容によって異なります。 消火活動による損害は、直接的な火災による被害とは異なり、二次的な被害に該当するため、補償されない場合もあります。 そのため、契約前にしっかりと確認しておくことが重要です。

家財への損害の補償

隣家の火災で自分の家財が被害を受けた場合も、火災保険で補償される可能性があります。 ただし、これも保険契約の内容によって異なります。 家財の損害については、保険金額や、免責金額などの条件があるため、事前に保険会社で確認しておきましょう。

賃貸物件の場合の対応

賃貸物件に住んでいる場合、火災保険は家主ではなく、借主が加入するのが一般的です。 賃貸物件の場合、火災保険で建物の補修費用などは家主が負担するケースが多いです。 ただし、自分の持ち物については、借主自身の火災保険で補償する必要があります。

火災保険の相談窓口

火災保険に関する疑問や相談は、保険会社や保険代理店に連絡しましょう。 専門家が丁寧に説明してくれるので、安心して相談できます。 わからないことがあれば、すぐに相談することが大切です。

まとめ

隣家の火災による被害と保証について解説しました。 失火責任法により、隣家からの賠償は難しいケースが多いですが、火災保険に加入していれば、自分の家の被害を補償してもらえる可能性が高いです。 火災保険は、高額な修理費用や、家財の買い替え費用などをカバーする重要な役割を担います。 この記事が、皆様の不安解消の一助となれば幸いです。
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