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瑕疵担保責任保険が切れる前に!保証を更新するべき理由とは?

2023.01.27
住宅を購入する際に耳にする瑕疵担保責任保険ですが、聞き慣れずどのようなものかわかりませんよね。
「住宅の購入を検討しているけれど、瑕疵担保責任保険とは何?」
「住宅を購入してからもうすぐ10年経つけれど、瑕疵担保責任保険は延長すべき?」
そのような疑問をお持ちの方に向けて、今回は瑕疵担保責任保険とは何か、保証の更新を検討する前に知っておきたいことを併せて解説します。

□瑕疵担保責任保険とは?


保険加入から10年以上経ち、満期で更新するか終了するか悩んでいる方も多いでしょう。
そもそも瑕疵担保責任保険とは、新築住宅に欠陥が見つかった場合、補修を行うことを保証した保険です。
これは2009年10月に施工され、新築の住宅を提供する事業者が加入または供託しなければなりません。
この保険は事業者が倒産した場合でも適用され、供託金や保険によって最大2000万円まで補修工事のための費用が受け取れます。

保証の対象は、土台や柱、床、壁などの構造耐力上主要な部分と、屋根や外壁など雨水の浸入を防止する部分です。
詳しくは国土交通省が運営するホームページにてご確認ください。

保証期間は10年間で、2013年以降に新築住宅を購入しもうすぐ10年経過する方は、更新を検討する必要があります。
保険の更新を行うかどうかは個人で判断し申請する必要があるため、保証期間をメモして記録しておくことをおすすめします。
なお10年経過して更新した場合、その保険は「延長瑕疵保険」と呼ばれ、保険費用は自己負担になりますので注意しましょう。

□保証を延長するべき?


延長瑕疵保険に加入する場合に確認するべき点は、主に4つあります。

1つ目は、雨漏りに関する保険が必要かどうかです。
国土交通省の発表では、欠陥が発生して最も多く保険金が支払われているのが雨水の浸入で、2018年3月までで全体の93%を占めています。
この雨漏りが保証対象となるのは、瑕疵担保責任保険の大きなメリットの1つです。

2つ目は、住宅会社が倒産してしまった場合の保証についてです。
延長瑕疵保険に加入した場合でもその保険内容は変わらず、修理費を受け取れます。

3つ目は、新築住宅を建設した会社や最初に瑕疵保険を利用した会社でなくても、延長瑕疵保険に加入できる点です。
加入したいと感じる会社がある場合は、契約する会社を変えることが可能ですが、料金が多少割高になってしまったり、契約する会社が指定保険会社に登録している必要があったりするため、内容を確認しましょう。

4つ目は、延長瑕疵保険の期間です。
瑕疵担保責任保険は10年での契約になりますが、その後更新して延長瑕疵保険となった場合の契約期間は10年とは限りません。
その保険会社によって、定期的な点検やメンテナンスを行う時期も異なる可能性がありますので、延長瑕疵保険を契約する前に十分に確認しましょう。

□まとめ


新築購入時に加入する瑕疵担保責任保険と、10年経過した後に契約する延長瑕疵保険では、内容が同じ部分と違う部分がありますので、契約の前に不明な点は必ず会社に相談しましょう。

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