将来的なコストと手間を計画的に管理したいと考える計画的な住宅購入者の皆さん、こんにちは。
住宅購入において、誰もが気になるのがメンテナンスの問題ですよね。
せっかくの新築なのに、数年後には塗り替えが必要になったり、雨漏りが発生したり…そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、そんな悩みを解決してくれるメンテナンスフリー住宅について詳しく解説していきます。
メンテナンスフリーという言葉はよく耳にするけれど、実際にはどんな意味を持つのか、本当にメンテナンスが必要ないのか、コスト面はどうなのか…疑問に思う方も多いはずです。
この記事では、メンテナンスフリーの住宅の真実を明らかにし、将来的なコストと手間を最小限に抑えるためのヒントをご紹介します。
□メンテナンスフリーの家とは何か?
メンテナンスフリーという言葉は、まるで一生メンテナンスが不要な家のイメージを私たちに与えてくれます。
しかし、現実には「メンテナンスが永遠に不要な住居は存在しない」というのが、まず大前提です。
どんなに高性能な素材を使用しても、時間の経過とともに劣化は避けられません。
外壁や屋根の素材そのものが長持ちしたとしても、それらを接着する素材や構造が劣化し、メンテナンスが必要になるケースも考えられます。
では、メンテナンスフリーの家とは、一体どんな家なのでしょうか?
メンテナンスフリーの住宅とは、一般的に「長期間メンテナンスの必要がない住居」を指します。
ハウスメーカーによって定義は異なりますが、10〜30年程度の耐用年数を持った外壁資材や屋根資材を、耐用期間の長い素材と見なしてメンテナンスフリーと呼んでいます。
しかし、外壁であれば、外壁素材そのものがメンテナンスフリーであっても、外壁の接着に使うモルタルなどの劣化は避けられません。
つまり、メンテナンスフリーの住宅であっても、定期点検に加え、5〜10年に1度のメンテナンスは推奨されるケースが一般的です。
□コストと手間の真実!メンテナンスフリーは本当にお得か?
メンテナンスフリーの住宅は、一般的な住宅と比べて高価になりがちです。
なぜなら、長期間メンテナンスを必要としない素材は、開発や製造に高度な技術が必要となるため、一般的な素材よりも高価になる傾向があるからです。
メンテナンスフリーの素材は、10年に1度メンテナンスが必要な素材に、1回のメンテナンス費用を上乗せしたくらいの価格設定になっているケースも少なくありません。
20年間メンテナンス不要な素材は、「10年に1度メンテが必要な素材+1回のメンテナンス費用」くらいの金額、と考えるとわかりやすいでしょう。
つまり、20年間、30年間にかける総額としては、メンテナンスフリーとそうでないものに大きな違いはない可能性もあります。
メンテナンスが不要であれば、その分の手間は省けます。
しかし、メンテナンス費用は、先に負担するか、必要なときに支払うかの違いとも言えます。
将来必要となるメンテナンス費用を住宅ローンに組み込みたい方や、今のほうが資金に余裕がある方は、メンテナンスフリーの素材を選ぶメリットがあります。
一方、ライフスタイルの変化に合わせて、予算や返済方法、メンテナンスの計画を立てたいという方は、将来のメンテナンス費用を別に積み立てておくという方法も検討できます。
メンテナンスフリーの住宅は、決して万能ではありません。
しかし、適切な知識と計画があれば、将来的なコストと手間を最小限に抑え、快適な住まいを実現できます。
□まとめ
この記事では、メンテナンスフリー住宅の真実について解説しました。
メンテナンスフリーという言葉は、一見、魅力的に聞こえますが、実際には永遠にメンテナンスが不要なわけではありません。
しかし、適切な素材選びと計画的な管理によって、長期的なコストと手間を軽減できる可能性は十分にあります。
今回の情報がご自身のライフスタイルや予算に合わせた最適な選択の助けになれば幸いです。
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