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鉄筋コンクリートの家を長持ちさせるメンテナンスのポイント

2024.07.16
鉄筋コンクリート住宅は、その耐久性から長く住み続けられる人気の構造です。
しかし、どんな丈夫な建物でも、適切なメンテナンスなしに永遠に持ち続けることはできません。
特に、鉄筋コンクリート住宅は、時間の経過とともにコンクリートの劣化や鉄筋の腐食が起こりやすいため、適切なメンテナンスが必要です。
この記事では、鉄筋コンクリート住宅の寿命を延ばすための基本的なメンテナンス方法について解説していきます。

□鉄筋コンクリート住宅の寿命を延ばすための基本メンテナンス



鉄筋コンクリート住宅の寿命は、適切なメンテナンスを行うことで大幅に延ばすことができます。
コンクリート住宅の寿命は理論上100年以上と言われています。
しかし、現実的には、鉄筋の腐食やコンクリートの劣化によって、その寿命は短くなってしまいます。
そして、鉄筋の腐食は、コンクリートのひび割れや中性化によって発生します。
ひび割れは、地震や温度変化によって発生し、そこから雨水や湿気が侵入することで鉄筋が腐食しやすくなります。

また、コンクリートは、空気中の二酸化炭素と反応することで中性化し、アルカリ性が弱くなってしまいます。
中性化が進むと、鉄筋の腐食を促進してしまいます。

1: ひび割れ防止


鉄筋コンクリート住宅の寿命を延ばすためには、ひび割れを防止することが重要です。
ひび割れは、地震や温度変化によって発生しやすく、そこから雨水や湿気が侵入することで鉄筋が腐食しやすくなります。
ひび割れを防止するためには、定期的に建物の状態をチェックし、ひび割れを発見したらすぐに補修することが大切です。

2: 中性化対策


コンクリートの中性化は、空気中の二酸化炭素と反応することで発生します。
中性化が進むと、コンクリートの強度が低下し、鉄筋の腐食を促進してしまいます。
中性化対策としては、外壁や屋上の塗装を定期的に塗り直すことが有効です。
塗装は、コンクリート表面を保護し、二酸化炭素の侵入を防ぐ効果があります。

3: ASRや塩害などの防止


ASR(アルカリ骨材反応)は、コンクリート中のアルカリ成分と骨材が反応することで発生する現象です。
ASRが発生すると、コンクリートが膨張し、ひび割れや剥落の原因となります。
塩害は、海水や塩分の多い空気によって発生する現象です。
塩分がコンクリートに付着すると、鉄筋の腐食を促進してしまいます。
ASRや塩害を防ぐためには、適切な材料を使用し、施工方法に注意することが大切です。

□定期的な防水と塗装で守る家の健康



鉄筋コンクリート住宅の寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
特に、外壁や屋上の防水と塗装は、建物を雨水や紫外線から保護し、コンクリートの劣化を防ぐために非常に重要です。
防水層が劣化すると、雨水が侵入しやすくなり、鉄筋の腐食やコンクリートの劣化を促進してしまいます。
塗装が剥がれると、コンクリート表面が紫外線に直接さらされ、劣化が加速します。

1: 防水の重要性


外壁や屋上の防水は、鉄筋コンクリート住宅の寿命を大きく左右する重要な要素です。
防水層が劣化すると、雨水が侵入しやすくなり、鉄筋の腐食やコンクリートの劣化を促進してしまいます。
定期的な防水メンテナンスによって、雨水の侵入を防ぎ、建物の寿命を延ばすことができます。

2: 塗装の役割


塗装は、コンクリート表面を保護し、紫外線や雨水から守る役割を果たします。
塗装が劣化すると、コンクリート表面が紫外線に直接さらされ、劣化が加速してしまいます。
定期的な塗装によって、コンクリート表面を保護し、建物の美観を維持できます。

□まとめ


鉄筋コンクリート住宅は、適切なメンテナンスを行うことで、その寿命を大幅に延ばすことができます。
ひび割れ防止、中性化対策、及びASRや塩害などの防止は、鉄筋コンクリート住宅の寿命を延ばすために非常に重要です。
また、定期的な防水と塗装は、建物を雨水や紫外線から保護し、コンクリートの劣化を防ぐために不可欠です。
これらのメンテナンスを定期的に行うことで、鉄筋コンクリート住宅は、長く安心して住み続けられる住まいとなります。

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