鉄筋コンクリート住宅に長く住み続けたいと考える方も多いのではないでしょうか。 メンテナンスの適切な時期と方法を知っておくことで、住宅の寿命を延ばし、安心して住み続けられます。 この記事では、鉄筋コンクリート住宅の耐久性を最大限に引き出し、快適な生活を長く続けるためのメンテナンス方法について解説していきます。
□鉄筋コンクリートの家ってどんな家?
鉄筋コンクリート造(RC造)の家は、太さ1cm以上の鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造で、遮音性、耐震性、耐火性に優れているのが特徴です。 1:遮音性 RC造は、コンクリートの厚みと鉄筋の組み合わせによって、高い遮音性を発揮します。 集合住宅では、隣室からの生活音や騒音を軽減する効果が期待できます。 2:耐震性 鉄筋コンクリートは、地震のような外力に対して強い構造です。 鉄筋がコンクリートのひび割れを抑制し、建物の倒壊を防ぐ役割を果たします。 3:耐火性 コンクリートは、燃えにくい素材です。 火災が発生した場合でも、建物が燃え広がるのを防ぎ、安全性を高めます。
*RC造住宅のメリット
RC造住宅には、優れた耐久性に加えて、以下のようなメリットがあります。 1:デザイン設計の自由度が高い 構造的な強度が確保できるので、室内に柱のない広々とした空間や大きな窓を配置した設計も可能です。 2:断熱性の高さが空調機器の省エネルギー対策へとつながる 気密性に優れているため、断熱工法を取り入れることで、さらに断熱効果を高められます。
*RC造住宅のデメリット
RC造住宅には、メリットだけでなく、デメリットも存在します。 1:初期費用が高い RC造は、木造や軽量鉄骨造に比べて、建築費用が高額になります。 2:重量が重い RC造は、他の構造に比べて重量が重いため、地盤の強度が求められます。 3:施工期間が長い RC造は、コンクリートの硬化時間を考慮する必要があるため、施工期間が長くなります。
□鉄筋コンクリートの家のメンテナンス
鉄筋コンクリート住宅は、適切なメンテナンスを行うことで、その寿命を長く保てます。 1:ひび割れの補修 地震や経年劣化によって、コンクリートにひび割れが生じる場合があります。 ひび割れは、雨水の浸入経路となり、鉄筋の腐食やコンクリートの中性化を促進するため、放置せずに早急に補修することが重要です。 2:外壁塗装 外壁塗装は、コンクリートの劣化を防ぐための重要なメンテナンスです。 塗装により、雨水や紫外線からコンクリートを守り、美観を維持できます。 3:屋上防水 屋上は、雨水や紫外線に直接さらされるため、劣化しやすい場所です。 防水層の劣化は、雨漏りや建物の腐食につながるため、定期的な防水メンテナンスが必要です。 4:メンテナンスの時期 具体的なメンテナンス時期は、建物の築年数や使用状況によって異なります。 しかし、一般的には、以下の目安を参考に、定期的な点検とメンテナンスを行うことをおすすめします。 ・外壁塗装:5~10年ごと ・屋上防水:10~15年ごと
□まとめ
鉄筋コンクリート住宅は、適切なメンテナンスを行うことで、その耐久性を最大限に引き出し、快適な生活を長く続けられます。 ひび割れ、外壁塗装、屋上防水など、定期的なメンテナンスを実施することで、建物の寿命を延ばし、安心して住み続けられるようにしましょう。
全国建物保全協会では、建物保全士が適切な建物の維持管理を行う「マイホーム検」を通じ、長く安心して暮らせるように適切な定期点検を推奨する活動をしております。
施主様のマイホームでの暮らしを守る活動を是非「マイホーム検」をご検討ください。